医療保険販売に富士火災、資格制度を導入

 富士火災海上保険は18日、契約者とのトラブルを防止するため来年4月から医療保険の販売資格制度を導入すると発表した。研修を受けたうえで試験に合格した代理店のみに販売を制限する。契約時に顧客が病歴を申告する「告知」などを代理店が適切に案内できるようにし、問題化している保険金の不払いを防ぐ体制を整える。

 研修会と試験は来年2月、全代理店約2万4000店を対象に実施する。告知に関する内容が中心。顧客が正確に告知していないと保険金を受け取れない場合があるため、重要性や顧客への説明の仕方などを確認する。試験は7割以上正解で合格。

 来年1月末までに代理店や営業社員の指導・教育、モニタリングを担当する部署も立ち上げる。(20:51)

日本経済新聞 - 2006年12月18日