パート主婦 年5万円 健保加入時の負担額試算 厚労省

 パート労働者への厚生年金など社会保険の適用拡大を検討している厚生労働省は1日、パートが新たに健康保険に加入したりした場合の保険料負担の変化を試算し、公表した。

 月給10万円で40歳以上の人が政府管掌健康保険(政管健保)に加入した場合の、介護保険料も含む自己負担額について試算。サラリーマンの妻で、現在は夫の被扶養者として保険料負担がない「主婦パート」は、年約5万5000円の保険料支払いが生じる。

 一方、1人で子育てしながら働く「シングルマザー」は、市町村が運営する国民健康保険から政管健保に移ることで、子どもが1人だと年約4000円、2人だと年約1万7000円が軽減される計算。

 給付面では、いずれの人も傷病手当金(満額約107万円)や出産手当金(同約20万円)が受給できるメリットが生じる。社会保障審議会医療保険部会で示した。

西日本新聞 - 2007年3月1日