持病があったらシニア保険は入れないのか

 シニア保険には、健康状態の告知や医師の診査なしで加入できる「無選択型保険」、持病を持っていても簡単な告知項目をパスすれば加入できる「限定告知型保険」があり、関心が高まっています。ただ、いくつか注意点もあります。

 無選択型保険には、入院、手術の給付金が支払われないケースがあります。契約の前から発病していた病気や、その病気と医学上重要な関係にある病気、または契約日から90日以内に発症した病気で、契約から2年以内に入院、手術した場合などです。1回の入院に対する支払い限度日数も、一般の医療保険に比べ短くなっています。

 限定告知型保険は、契約日から1年以内の入院、手術や、契約日以前に発病した病気であっても、給付金を受けることができます。ただ、給付金は半額になります。

 いずれも保険料は一般の医療保険より割高です。「入院給付金が日額5000円」の契約で、55?85歳の保険料の総額は400?500万円程度になります。

 また、持病があっても、条件付きで一般の医療保険に加入できる場合もあります。まずは、複数の保険会社に一般の医療保険に加入できるかどうか、条件があればその内容を確認することをお勧めします。保険以外の選択肢として貯蓄を考えるのも良いでしょう。(ファイナンシャルプランナー・ベルズ青山代表)