生命保険料、4月から値下げ…医療・年金保険はアップ

 生命保険各社は、4月から生命保険、医療保険、年金保険など主力商品の保険料を11年ぶりに全面改定する。

 日本人の長寿化で、保険料算定の基準になっている平均寿命データが大幅に改定されるためだ。中高年層の死亡率低下により、契約者の死亡時に保険金を支払う生命保険は、保険料の値下げが中心となる。

 しかし、契約者が生きている間に保険金や給付金が支払われる年金保険や医療保険は値上げになる見通しだ。

 保険料の改定幅は、各社の経営判断によって異なるが、原則として加入年齢に応じて差が付く。

 50歳代で加入する場合、生命保険は保険料が現在より10%前後の値下げとなり、年金保険は逆に10%前後の値上げになると見込まれている。

 医療保険は、各社が医療技術の進歩を保険料にどのように反映させるかで値上げ幅に違いが出てきそうだ。

 一方、損害保険各社は4月以降、火災保険料を引き上げる方針だ。台風被害が急増し、風水害に対する保険金支払額が増えているためだ。

 保険料を算出する参考基準の改定を踏まえた9年ぶりの大幅改定になる。主に九州や四国など台風の上陸が多い地域が対象となる。

読売新聞 - 2007/2/17